SPECIAL

SHORT STORY

#0-1
いってきます

「良い写真が撮れましたよ、マスター、Ms.フェイト。
ご家族やご友人にお送りしておきますが、メッセージのご希望は?」

「「新しい場所でも、笑顔で頑張ってきます!」」

『EXCEEDS』の次の任地は、生物災害による崩壊の可能性がある世界。
先行して現地入りした総督・八神はやてと直属の部下たちに続いて、高町なのは調査員とフェイト・T・ハラウオン執務官も現地に向かう日程が決まった。

「しばらく帰ってこられなくなっちゃうけど、連絡するよ~」
「授業も、リモートで出られる時にはなるべく出るから」
「帰ってこられそうな時には帰ってくる!」

家族や友人にそう伝えて、なのはとフェイトは出立していった。

二人は、家族と友人に送るために、写真を撮る。
撮影を担当するのはなのはの愛機、「魔導師の杖」レイジングハート。

「それでは撮りますよ、マスター、Ms.フェイト」
「は~い」
「よろしくね」

カシャリ。
シャッター音を模した効果音とともに、レイジングハートは二人の笑顔を撮影する。

「良い写真が撮れました。ご家族やご友人にお送りしておきますが、メッセージのご希望は?」

二人それぞれに、思うことは色々ある。
出向先の世界の状況、危険への立ち向かい方と、災害に遭う人たちをどれだけ迅速に救えるか。

それでも、そういった事柄は家族や友達に伝えることではないと二人は考えている。

元気に出かけて、やるべきことをやって、無事に、笑顔で帰ってくる。

「「新しい場所でも、がんばってきます!」」