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『魔法少女リリカルなのは Detonation』公開記念スタッフトーク付き上映会レポート


 10月19日(金)、東京の新宿ピカデリーで、ついに公開初日を迎えた『魔法少女リリカルなのは Detonation』の公開記念スタッフトーク付き上映会が開催された。
 この日のイベントには、統括プロデューサーの三嶋章夫さん、監督の浜名孝行さん、総作画監督の新垣一成さん、総作画監督の坂田理さん、撮影監督の田中唯さん、アニメーション制作プロデューサーの畑中悠介さんの、計6名のスタッフが登壇。

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 まず、司会の新井プロデューサーから、「Reflection」から「Detonation」まで劇場版二部作を駆け抜けての感想について、三嶋統括プロデューサーへ質問が。なのはシリーズ開始当初より関わっている三嶋統括プロデューサーにとって、完成したDetonationを見たときの感動はひときわ大きいものだったという。

三嶋「今日Detonationを見終わって、前作の“もやもや”が解決された方や、1回ではわからない部分があってもう一度見るという方もいると思うのですが、どうでしたか皆さん?(客席から拍手が起こる)……Reflectionの2.5倍くらいの拍手をいただきました(笑)。
 正直、Detonationを見て、14年なのはシリーズに関わってきて初めて、開始10分くらいで泣いちゃいましたね。なのはが動いている姿を見ただけでうるっと来てしまいまして…本当にいい作品を作らせていただいたな、という気持ちでいっぱいです」

 今回の二部作から「なのは」に関わることとなった浜名監督は、前編は完成したのがギリギリだったということもあり、ひとまず作品を終えることができてホッとしていると話した。

浜名「最初、Reflectionのときは、それぞれで1つの作品と思っていたのですが、自分もちょっともやもやしたものが残っていて…なのでDetonationが終わるまで作品は終わらないという思いでやっていました。なのはに関わるのは(この二部作が)初めてで、試行錯誤していましたが、Reflectionを1本作ったことによって『これがなのはなんじゃないかな』という手ごたえをつかむことができたので、Detnationはより気持ちよく作ることができたと感じています」

 続いては、総作画監督の新垣さん、坂田さんへ、作品への関わり方について質問が投げかけられる。本作は4人の総作画監督でパートを分担しての作業となり、その他にも、新垣さん、坂田さんはサブデザインに携わっている。特にダメージ設定については、坂田さんのこだわりが込められているとのこと。

坂田「Reflectionのときは作品の途中から参加し、担当シーンも飛び飛びだったのですが、Detonationには最初から参加できたので流れがつかみやすく、前作に比べると描きやすかったという印象があります」
新垣「Detonationは最初から入っていたので、僕はサブキャラクターデザイン、そして坂田さんはダメージ設定にも関わっていて。(ダメージ設定について)例えば、あるシーンでなのはやアミタが怪我をすると、そこからはバリアジャケットの破損度が変わるんです。それがアミタは7種類くらいあって・・・」
坂田「ダメージの設定が細かすぎて、結構ひんしゅくを買いました(笑)。パーツがたくさんあるバリアジャケットを少しずつ壊していく作業は、どんどん脱がしていくような感じで(笑)。
(なのはのダメージについて)設定の概要をいただいたときは、『え、あそこもなくなるの!?』とびっくりもしたんですが、楽しくやらせていただきました」

 Detonationで苦労したシーンを尋ねられたのは、撮影監督の田中さん。とにかく派手に派手に、を意識して本作の制作に臨んだと話す。

田中「本音を言うと、できればなのはやフェイトのかわいい・かっこいいカットを撮影したかったのですが・・・気付いたら、爆発や何かがはじけたりするシーンばかり撮影していましたね(笑)。撮影処理の相当重たい作品で、1カットを作るのに2時間かかることもいっぱいありましたが、制作体制を良くしていただいたおかげでじっくりと時間が取れたので、楽しく作業ができました。ただ、印象に残っているのは“爆発”です」

 スタッフの手配やスケジュールの管理など、制作現場の総指揮をおこなっているアニメーション制作プロデューサーの畑中さんは、前作から1年以上間が空いての公開となった本作の手ごたえについて聞かれると、まず第一に待たせしてしまったファンへの思いを口にした。

畑中「まずは、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。ただ、1年時間が空いてしまった分、画面に反映できたと思いますので、皆さんには楽しんでいただけたんじゃないかと、少し自信を持ってもいいかなと・・・。今回はReflectionからの続きだった分、今作から新しく入ってきたスタッフの方にも、前作のムービーを見てもらうことができて、(作品の流れを)わかってもらいやすかったかなと思います」

 イベントも終盤に差し掛かる中、「これだけは言いたい!」と手を挙げたのは坂田さん。1週目~3週目の来場者プレゼントとなっている色紙の秘密を明らかにしてくれた。

坂田「キャラクターデザインの橋立(佳奈)さんが描いた来場者プレゼントのミニ色紙ですが、キャラクターが手を広げていて、横に並べると手をつないでいるように見える構図になっているんです!例えばなのはが2枚あっても、なのは同士が手をつないでいるようになるので・・・同じキャラが出ても懲りずに来ていただいて、どんどん輪を広げていただければ嬉しいです」

 トークの後は、豪華プレゼントが当たる抽選会を開催。景品にはなんと、橋立さん、新垣さん、坂田さんの総作画監督3名がこの日のために描き下ろした、世界に一枚ずつしかない色紙や、浜名監督、三嶋統括プロデューサーのサイン入りポスターが。スクリーンに色紙が映し出されると、客席からは「おおーー!」という驚きと喜びの声が上がっていた。

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 あっという間に時間が過ぎ、最後に登壇のスタッフから会場のお客さんへの感謝が述べられた。一同まだまだ語り足りない様子の中、新垣さんが「もうちょっと話したいことがあったので、次の機会にお話しできれば。また、エルトリアでお会いしましょう」と話し、笑いを誘っていた。三嶋統括プロデューサーは「時代が変わっても『なのは』は『なのは』だなという、『なのは』らしさがDetonationには凝縮されていたと思う」とまとめ、ぜひ何度も見て友達と語り合ってほしい、と改めて来場者へ伝えた。

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『魔法少女リリカルなのは Detonation』公開記念スタッフトーク付き上映会レポート

 10月19日(金)、東京の新宿ピカデリーで、ついに公開初日を迎えた『魔法少女リリカルなのは Detonation』の公開記念スタッフトーク付き上映会が開催された。
 この日のイベントには、統括プロデューサーの三嶋章夫さん、監督の浜名孝行さん、総作画監督の新垣一成さん、総作画監督の坂田理さん、撮影監督の田中唯さん、アニメーション制作プロデューサーの畑中悠介さんの、計6名のスタッフが登壇。

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 まず、司会の新井プロデューサーから、「Reflection」から「Detonation」まで劇場版二部作を駆け抜けての感想について、三嶋統括プロデューサーへ質問が。なのはシリーズ開始当初より関わっている三嶋統括プロデューサーにとって、完成したDetonationを見たときの感動はひときわ大きいものだったという。

三嶋「今日Detonationを見終わって、前作の“もやもや”が解決された方や、1回ではわからない部分があってもう一度見るという方もいると思うのですが、どうでしたか皆さん?(客席から拍手が起こる)……Reflectionの2.5倍くらいの拍手をいただきました(笑)。
 正直、Detonationを見て、14年なのはシリーズに関わってきて初めて、開始10分くらいで泣いちゃいましたね。なのはが動いている姿を見ただけでうるっと来てしまいまして…本当にいい作品を作らせていただいたな、という気持ちでいっぱいです」

 今回の二部作から「なのは」に関わることとなった浜名監督は、前編は完成したのがギリギリだったということもあり、ひとまず作品を終えることができてホッとしていると話した。

浜名「最初、Reflectionのときは、それぞれで1つの作品と思っていたのですが、自分もちょっともやもやしたものが残っていて…なのでDetonationが終わるまで作品は終わらないという思いでやっていました。なのはに関わるのは(この二部作が)初めてで、試行錯誤していましたが、Reflectionを1本作ったことによって『これがなのはなんじゃないかな』という手ごたえをつかむことができたので、Detnationはより気持ちよく作ることができたと感じています」

 続いては、総作画監督の新垣さん、坂田さんへ、作品への関わり方について質問が投げかけられる。本作は4人の総作画監督でパートを分担しての作業となり、その他にも、新垣さん、坂田さんはサブデザインに携わっている。特にダメージ設定については、坂田さんのこだわりが込められているとのこと。

坂田「Reflectionのときは作品の途中から参加し、担当シーンも飛び飛びだったのですが、Detonationには最初から参加できたので流れがつかみやすく、前作に比べると描きやすかったという印象があります」
新垣「Detonationは最初から入っていたので、僕はサブキャラクターデザイン、そして坂田さんはダメージ設定にも関わっていて。(ダメージ設定について)例えば、あるシーンでなのはやアミタが怪我をすると、そこからはバリアジャケットの破損度が変わるんです。それがアミタは7種類くらいあって・・・」
坂田「ダメージの設定が細かすぎて、結構ひんしゅくを買いました(笑)。パーツがたくさんあるバリアジャケットを少しずつ壊していく作業は、どんどん脱がしていくような感じで(笑)。
(なのはのダメージについて)設定の概要をいただいたときは、『え、あそこもなくなるの!?』とびっくりもしたんですが、楽しくやらせていただきました」

 Detonationで苦労したシーンを尋ねられたのは、撮影監督の田中さん。とにかく派手に派手に、を意識して本作の制作に臨んだと話す。

田中「本音を言うと、できればなのはやフェイトのかわいい・かっこいいカットを撮影したかったのですが・・・気付いたら、爆発や何かがはじけたりするシーンばかり撮影していましたね(笑)。撮影処理の相当重たい作品で、1カットを作るのに2時間かかることもいっぱいありましたが、制作体制を良くしていただいたおかげでじっくりと時間が取れたので、楽しく作業ができました。ただ、印象に残っているのは“爆発”です」

 スタッフの手配やスケジュールの管理など、制作現場の総指揮をおこなっているアニメーション制作プロデューサーの畑中さんは、前作から1年以上間が空いての公開となった本作の手ごたえについて聞かれると、まず第一に待たせしてしまったファンへの思いを口にした。

畑中「まずは、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。ただ、1年時間が空いてしまった分、画面に反映できたと思いますので、皆さんには楽しんでいただけたんじゃないかと、少し自信を持ってもいいかなと・・・。今回はReflectionからの続きだった分、今作から新しく入ってきたスタッフの方にも、前作のムービーを見てもらうことができて、(作品の流れを)わかってもらいやすかったかなと思います」

 イベントも終盤に差し掛かる中、「これだけは言いたい!」と手を挙げたのは坂田さん。1週目~3週目の来場者プレゼントとなっている色紙の秘密を明らかにしてくれた。

坂田「キャラクターデザインの橋立(佳奈)さんが描いた来場者プレゼントのミニ色紙ですが、キャラクターが手を広げていて、横に並べると手をつないでいるように見える構図になっているんです!例えばなのはが2枚あっても、なのは同士が手をつないでいるようになるので・・・同じキャラが出ても懲りずに来ていただいて、どんどん輪を広げていただければ嬉しいです」

 トークの後は、豪華プレゼントが当たる抽選会を開催。景品にはなんと、橋立さん、新垣さん、坂田さんの総作画監督3名がこの日のために描き下ろした、世界に一枚ずつしかない色紙や、浜名監督、三嶋統括プロデューサーのサイン入りポスターが。スクリーンに色紙が映し出されると、客席からは「おおーー!」という驚きと喜びの声が上がっていた。

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 あっという間に時間が過ぎ、最後に登壇のスタッフから会場のお客さんへの感謝が述べられた。一同まだまだ語り足りない様子の中、新垣さんが「もうちょっと話したいことがあったので、次の機会にお話しできれば。また、エルトリアでお会いしましょう」と話し、笑いを誘っていた。三嶋統括プロデューサーは「時代が変わっても『なのは』は『なのは』だなという、『なのは』らしさがDetonationには凝縮されていたと思う」とまとめ、ぜひ何度も見て友達と語り合ってほしい、と改めて来場者へ伝えた。

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