第7話スチールa

本局のレティと、捜査状況のすり合わせを行うリンディ。

フェイトのことを聞かれ、「事件に付き合わせちゃって申し訳ないんだけど、仲良しの友達と一緒で、なんだか楽しそうにやってる」と笑う。

転入から数日…フェイトはもうすっかり学校にとけ込んでいた。

休み時間に、フェイトの携帯電話の機種選びをするなのはたち一同。

そして放課後にリンディ同行で量販店に行き、フェイトも携帯を持つようになる。

一方、本局内の無限書庫。

ユーノはリーゼたちに案内されて内部に入っていた。

無限書庫とは、管理局の管理を受けている世界のほぼすべての書籍やデータが集められ、積み上げられた、いわば「世界の記憶を納めた場所」。

未整理状態がほとんどの書庫の中から必要なデータを見つけ出すのは大変な作業だと脅すリーゼロッテだが、ユーノは「捜し物は得意です」と笑う。

ユーノの一族・スクライアは、遺跡の発掘や調査を生業とする一族。

古代歴史の調査は得意分野なのだった。

リンディ宅のフェイトの部屋で、談笑するなのはとフェイト。

買い物を終えて帰宅するエイミィを迎え、現在はクロノもリンディも本局に出ており、エイミィが指揮代行だという事実を伝える。

クロノは調査指示や上層部との打ち合わせ、
リンディはアースラの整備終了、そして闇の書対策の切り札となる艦載武装「アルカンシェル」装備の立ち会い。危険な武装・アルカンシェルにあまり肯定的でないエイミィ。

と、そんな状況下でエマージェンシーコールが鳴り響く。

砂漠世界に蒐集に訪れたシグナムとザフィーラの姿を、サーチャーが捕らえたのだった。

それを見て、自ら出動を志願するフェイトとアルフ。

砂漠世界では、負傷を負いながらも砂竜を倒したシグナムがひと息ついたところだった。

カートリッジを装填しようと気を緩めた瞬間、砂中から現れた触手に捕らえられてしまう。

拘束されて苦しむシグナムだったが、そこに訪れたフェイトが広域魔法・サンダーブレイドで砂竜を破壊し、シグナムを助ける。

そしてシグナムの異変に気づき、現場に向かおうとするザフィーラをアルフが止める。

ザフィーラとアルフは、同じ「守護の獣」として、主人への思いのあり方を吐露しあう。

「ただ主のため」同じ心を持ちながらもすれ違う思いに切なさを抱くアルフ。

フェイトとシグナムは、自分たち以外動くもののなくなった砂漠で、静かに対峙する。

フェイトは、シグナムの闇の書蒐集を止めさせ、その真意を問いただすため。

シグナムは、自らの思いを貫くため。

カートリッジをセットし、静かに向き合う二人。

一方、駐屯所のモニターでは、別世界でのヴィータの活動も補足する。

闇の書を手にしたヴィータを見て、なのはが現場へと出動する。

そのころ、本局ではリンディとグレアムが会談していた。

闇の書事件の顛末を問うグレアムに「難しいですが、上手くやります」と微笑むリンディ。

「かつての失態」を悔やむグレアムに、提督の失態ではないと諭すリンディ。

それは11年前、リンディが夫を、クロノが父親を亡くした日のこと。

その日、歴戦の勇士グレアムをして予想の範囲を超えた事件が起こったのだった。

無限書庫での調べものをしながら、ユーノはリーゼロッテにその時のことを問う。

11年前の事件。リンディの夫でクロノの父、管理局提督・クライド・ハラオウンが、闇の書事件の最中に命を落としたこと。リーゼロッテはグレアムとともにその事件を…クライドの艦が沈む瞬間を、間近で見ていたのだった。

アルカンシェルが搭載されたアースラを見上げるクロノは、いつもの冷静な表情だった。

闇の書の主を押さえても、転生機能のおかげでほんの数年ばかり問題を先送りにできるだけ。消えることない闇の書の驚異に切なさを訴えるリーゼアリアに、クロノは「それでも、その場での被害が発生することは避けないといけない」とつぶやく。

砂漠では、フェイトとシグナムの熾烈な戦闘が続いていた。

出入りの激しい高速戦闘で攻めるフェイトと、鋭く重い剣技と、自在に舞い踊る連結刃で迎え撃つシグナム。

互いに一歩も譲らない、戦技と魔力を尽くした死闘が続く。

岩壁世界では、ヴィータとなのはが遭遇していた。

バリアジャケットに身を包んではいるが、レイジングハートを杖化せず、素手のままヴィータに話しかけるなのは。

話を聞きたい。もしかしたら、手伝えることもあるかも知れない。

自分は管理局の人間ではなく、民間協力者だから…と、そう微笑むなのはに一瞬心が揺れつつも、
ヴィータはその言葉を否定する。

その場を戦闘を避け、閃光魔法で隙をついて戦場を離脱するヴィータ。

はるか遠くまで逃走し、攻撃射程範囲に出たことを確認して、自分に次元転送をかけようとする。

だが、なのははレイジングハートのバスターモードを起動。

超長距離砲撃「ディバインバスター・エクステンション」を仕掛ける。

ヴィータが「届くわけがない」と見込んだ距離を、一瞬で制圧するなのはのバスター。

完全に直撃し、ヴィータ戦闘力の大半を奪ったかに見えた砲撃は、だが、仮面の戦士の魔法防御によって止められていた。その手には魔法のデバイスと思しきカードがあり、その一降りでなのはは拘束魔法にかかってしまう。

とまどうヴィータに、脱出を命じる仮面の戦士。「闇の書を完成させるのだろう」

そう告げ、ヴィータを脱出させる。

なのはは自力でバインドを解除するが、その時にはヴィータも仮面の戦士もそこにはいなかった。

警告の遅れを謝罪するレイジングハートと、自分の油断だったとつぶやくなのは。

砂漠では、フェイトとシグナムの激戦が続いていた。

フェイトの攻撃は速度を増し、シグナムの鉄壁の攻防術はさらに冴え渡り、互いに決定的な一撃を入れることができずにいた。

それぞれにリスキーだが決定力を持つ「奥の手」。

それを出すか否か、いつ出すか。

そんな緊迫した空気の中。

いつのまにか現れていた仮面の戦士が、フェイトの胸を背後から貫いていた。

驚愕するシグナム。

仮面の戦士は静かに、フェイトのリンカーコアを掴み出し、シグナムに告げる。

「奪え」と。

 
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